2008年07月14日

TNMと舌癌

 舌癌の分類には、TNM分類というものが用いられます。

 TNM分類とは、UICC(国際対がん連合)によって決められている癌の国際的な病気の分類です。

身体の28部位の癌について、

1. 原発腫瘍の進展度

2. 所属リンパ節の状態、特定の部位では遠位リンパ節

3. 遠隔転移の有無


 この3つの要素から考えて、病気の範囲を分類するものです。

 医師が治療をする際も、患者様がご自身の病気の状態を考えるのに

も便利な基準になります。


 【舌癌のTNM分類】
 
 舌癌のTNM分類は、以下のようになります。

 癌の大きさと転移を前提に次の表をご参照下さい。


 T1: (癌の)最大径が2cm以下。

 T2: 最大径が2cmを超えて、4cm未満。

 T3: 最大径が4cmを超えて、6cm未満。

 NO: 舌の周囲(口腔内)や顎の骨に転移している。

 N1: 3cm以下の頸部リンパ節転移を1個認めている。

 N2: 3cm以上の広がりを持つ頸部リンパ節への転移を認めている。


 頸部リンパ節とは

 顎の骨のラインより下から鎖骨の辺りよりもわずかに上の領域の
リンパ節を指します。


 上記のT1〜T3、N0〜N3を組み合わせて、下記の病気を考えます。

難しくはありません。T1とかは単語みたいに覚えればいいんです。


 【舌癌の病期】
 

 病期T期: T1NO 

(最大径が2cm以下で、かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)


 
 病期U期: T2NO 

(最大径が2cmを超えて、4cm以下で、かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)

 
 
 病期V期: T3NO 

(最大径が4cmを超えて、6cm以下。かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)


     
 :T1〜3N1


(最大径が2cmを超えて、6cm以下の範囲内で、3cm以下の頸部リンパ節転移を1個認める)

 
 
 病期W期: T4NO〜3


(舌の周囲やあごの骨にまで広がっている。

 かつ、頸部リンパ節の転移を認めていない、または3cm以下の頸

部リンパ節を認める。または、3cm以上の広がりを持つ頸部リンパ

節転移を認める)


<舌の周囲や顎の骨にまで広がるのと、3つの状態が段階的にあわせて考えています>


 :T1〜3N2〜3

 
(最大径が2cm以上で、6cm以下である。かつ、
 頸部リンパ節において3cm以上の転移を認めている)


 :M1


 (遠隔転移が認められている)


 
 ※遠隔転移とは

  癌細胞は、最初に癌が発生した場所から、血液やリンパ液の流れ

に乗り、全身をめぐります。この途中で癌細胞が生まれた場所とは

離れた臓器などに転移してしまうこと。
タグ:舌癌
posted by HARUKI at 17:17| Comment(0) | 症状と舌癌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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