舌癌で舌を切除した場合は、その後の後遺症が数多く存在することは強調しなくてはなりません。
舌を切除して起きる後遺症で代表的なものは3つ。
嚥下障害(食事の障害)と構音障害(会話の障害)、味覚障害になります。
食事の障害については、固形物を飲み込めない、飲み物を飲めないというもので、舌を切除して初めて、『いかに舌が複雑な動きをしていたのか』ということを実感するそうです。
どの程度の舌を切除するかにもよりますが、飲み物を飲む時、最初はまるで溺れているかのようです。
コツとしては、飲み物の場合はタイミングによるらしいです。
「飲むぞ」と決めてタイミングを図る、そういうことを繰り返してだんだんと飲めるようになるそうです。
会話の障害については、発音できる音と発音できない音が存在します。
日常生活においては周囲の理解、筆談やメッセージボードの活用などでカバー出来るそうですが、宅急便や急な訪問者の対応には困ってしまうかもしれません。
ハンドジェスチャーなどで意思疎通を取る方もいらっしゃるようで切実さを表しています。
味覚障害については、顎や頬にも味を感じる味らいが存在しているので、わずかながらにでも味を感じることは可能です。
また、問題なく食事をしていた頃の経験、要するに味を思い出しながら食事をするなどして味覚のなさをカバーしている方もいらっしゃいます。
このように舌のない環境に馴染むには、工夫が必要となってきます。
それでも、ごく普通の生活に戻れたよ、と仰る方に人間の強さを感じずにはいられません。
舌癌によって、舌を切除された方は前途多難かもしれません。
その心中は筆舌に尽くしがたいですから、安易なことは言えませんが、舌癌を乗り越えている人も実在するということを知っていただければ幸甚この上ないです。
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