2008年08月19日

カフェイン併用治療と舌癌

 舌癌の最新治療のひとつに『カフェイン併用治

療』というものが存在します。

 
 一見すると驚いてしまいそうですが、コーヒーに含まれるあのカフ

ェインを治療に取り入れる癌の治療法の一つです。

 舌癌の患者様も知識としては知っておいて欲しいです。

 
 これは土屋弘行助教授によって発案された治療法で、効かない抗が

ん剤の効果を上げるにはどうすれば良いのかを思案に暮れていたとこ

ろ、放射線治療の際にカフェインを一緒に投与すると効果があったと

いう論文に出会いました。

 
 助教授は抗がん剤では効果があるのか実験をしました。

 すると試験管内での効果は上がり、癌細胞を植えつけたマウスを使

った実験においても、治療の効果は向上したとのことです。

 
 実は、カフェインには癌治療に役立つ効果があったのです。

 抗がん剤や放射線によって破壊した癌細胞は、しぶとくも再生しよ

うとします。

 
 それに対して、カフェインが癌細胞のDNA修復を阻害することがわか

りました。

 
 まだまだ、それほどには知名度は高くはないと思いますが、舌癌の

治療をより高めるために知って損はしないでしょう。

 
 このように様々な癌治療が生まれて検証されています。

 よく言われるように癌治療は情報戦です。

 次々に生まれる最新の舌癌の治療法をキャッチして、

 必要とあらばスムーズに治療に取り入れることが出来れば治療の効

果に結びつくこともあるでしょう。
 
 医師やご家族との連携をはかり、患者様ご自身も、賢い患者になる

ことが舌癌克服の一歩になるのではないかと思います。
タグ:舌癌
posted by HARUKI at 08:29| Comment(0) | 治療と舌癌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月10日

リンパ節転移と舌癌

 舌癌を代表する口腔癌では、発覚した時点でリンパ節への転移をまず気にしなくてはなりません。

リンパ節というのは、耳の付け根から首を通って鎖骨までの辺りにあります。

両手で耳の付け根を触って、そのまま鎖骨まで真っ直ぐおろして下さい、だいたいその辺りです。

リンパ節への転移がされた場合、そのまま肺などの内臓器官にも癌が転移、結果として癌細胞が全身を脅かすことになるのです。

全身に転移した場合は、その後の治療が困難になってしまうので警戒しなくてはならないのです。

  

さて、このリンパ節への転移は、医師でも判断が難しい場合があります。

風邪や口内炎でもリンパ節は腫れるからです。

医師はリンパの辺りを触診したり、エコーやCT、MRIなどの検査によって転移がなされているかを検査します。

一定期間、検査を行いリンパがどう変化するのかを見るのです。

腫れが大きくなっている場合、舌癌のリンパ節転移が疑われます。

腫れたりおさまったりしていれば、転移の可能性は低いでしょう。



もし、不幸にも舌癌がリンパ節に転移していた場合、リンパ節郭清が行われます。

リンパ節郭清というのは、手術によってリンパ節を切除してしまう治療です。

癌細胞の経路であるリンパ節を切除することによって、もっとも恐ろしい肺などへの転移を断ってしまうのです。

 

 このようにリンパ節の転移が一度なされると、治療が非常に厄介なものになります。

 舌癌におけるリンパ節への転移は患者様の約40%と言われ、その転移のしやすさを物語っています。

 舌癌とわかったなら、まずはリンパ節への転移を警戒。

 転移していたならば、医師と相談して、前向きにリンパ節郭清などの治療法を行っていきましょう。

 最悪の場合は、肺への転移でこの段階までくれば手術は行われませんが、それでも希望を捨てずに舌癌と向かいあうことが望ましいでしょう。
タグ:舌癌
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2008年07月14日

TNMと舌癌

 舌癌の分類には、TNM分類というものが用いられます。

 TNM分類とは、UICC(国際対がん連合)によって決められている癌の国際的な病気の分類です。

身体の28部位の癌について、

1. 原発腫瘍の進展度

2. 所属リンパ節の状態、特定の部位では遠位リンパ節

3. 遠隔転移の有無


 この3つの要素から考えて、病気の範囲を分類するものです。

 医師が治療をする際も、患者様がご自身の病気の状態を考えるのに

も便利な基準になります。


 【舌癌のTNM分類】
 
 舌癌のTNM分類は、以下のようになります。

 癌の大きさと転移を前提に次の表をご参照下さい。


 T1: (癌の)最大径が2cm以下。

 T2: 最大径が2cmを超えて、4cm未満。

 T3: 最大径が4cmを超えて、6cm未満。

 NO: 舌の周囲(口腔内)や顎の骨に転移している。

 N1: 3cm以下の頸部リンパ節転移を1個認めている。

 N2: 3cm以上の広がりを持つ頸部リンパ節への転移を認めている。


 頸部リンパ節とは

 顎の骨のラインより下から鎖骨の辺りよりもわずかに上の領域の
リンパ節を指します。


 上記のT1〜T3、N0〜N3を組み合わせて、下記の病気を考えます。

難しくはありません。T1とかは単語みたいに覚えればいいんです。


 【舌癌の病期】
 

 病期T期: T1NO 

(最大径が2cm以下で、かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)


 
 病期U期: T2NO 

(最大径が2cmを超えて、4cm以下で、かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)

 
 
 病期V期: T3NO 

(最大径が4cmを超えて、6cm以下。かつ、頸部リンパ節転移を認めていない)


     
 :T1〜3N1


(最大径が2cmを超えて、6cm以下の範囲内で、3cm以下の頸部リンパ節転移を1個認める)

 
 
 病期W期: T4NO〜3


(舌の周囲やあごの骨にまで広がっている。

 かつ、頸部リンパ節の転移を認めていない、または3cm以下の頸

部リンパ節を認める。または、3cm以上の広がりを持つ頸部リンパ

節転移を認める)


<舌の周囲や顎の骨にまで広がるのと、3つの状態が段階的にあわせて考えています>


 :T1〜3N2〜3

 
(最大径が2cm以上で、6cm以下である。かつ、
 頸部リンパ節において3cm以上の転移を認めている)


 :M1


 (遠隔転移が認められている)


 
 ※遠隔転移とは

  癌細胞は、最初に癌が発生した場所から、血液やリンパ液の流れ

に乗り、全身をめぐります。この途中で癌細胞が生まれた場所とは

離れた臓器などに転移してしまうこと。
タグ:舌癌
posted by HARUKI at 17:17| Comment(0) | 症状と舌癌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする